HOME > 技術情報 > 接着剤セミナー > 嫌気性強力封着剤について

嫌気性強力封着剤について

1. 嫌気性強力封着剤の特長

嫌気性強力封着剤の「嫌気性」とは?

「嫌気性」とは一般的にはあまり耳慣れないことばですが、これは文字どおり「空気を嫌う」すなわち「空気(酸素)の遮断」によって、はじめて固まる接着剤であることを意味しています。

「空気の遮断」とともに、嫌気性強力封着剤が固まるための必須の条件がもう一つあります。それは「金属との接触」ということです。つまり、金属がないと硬化しないのです。すなわち金属どうしの接着に適した接着剤なのです。

その他の特長(長所)

嫌気性強力封着剤のその他の長所として、以下のものが挙げられます。

一液無溶剤

・混合する必要がなく手軽であること
・無溶剤で環境にやさしいタイプ

常温速硬化

・適当な温度ですぐに固まる

次に嫌気性強力封着剤の固まるプロセスを見ていきましょう。

ページ先頭へ

2.嫌気性強力封着剤の硬化方法

嫌気性強力封着剤の構成

嫌気性強力封着剤は、約95%のモノマーと呼ばれる成分、約5%の「金属があると結合を始める成分」その他で構成されています。

金属があると結合を始める成分を「反応開始剤」といいます。

空気に触れている状態だと・・・
まだ、何も反応は起こりません。

しかし、空気が遮断された状態になると・・・

「反応開始剤」がキッカケとなって硬化が始まります。

ページ先頭へ

3.嫌気性強力封着剤の用途

金属の種類によっても硬化性が異なります。

嫌気性強力封着剤は金属どうしの接着に最も適していると先に説明しましたが、金属の種類によっても硬化の速度と強さが異なります。以下のグラフで示します。

接着強さとクリアランス(すきま)の関係

嵌め合いにおいては、クリアランス(すきま)の大きさも接着強さに影響します。
以下のグラフで示します。

具体的に最も適した用途とは

嫌気性強力封着剤は金属用の接着剤ですが、以上説明してきた特長から、具体的にいえば以下の2つの用途に特に適しています。


プラスチック部位に使用する場合の注意

嫌気性強力封着剤は金属用の接着剤ですが、一部プラスチックにも使用できます。
ただし、材料によってはおかす可能性がありますので十分注意してください。

ページ先頭へ

まとめ

嫌気性強力封着剤は、常温で速硬化する金属用接着剤です。
最適な用途は比較的限定されていますが、金属の接着という需要がある限り、必要不可欠な接着剤です。

スリーボンドでは、皆様の設計ニーズに最も適した製品づくりを心がけています。

技術情報