HOME > 製品情報 > プロダクトイントロダクション > プロダクトイントロダクション(TB1771E・1773E)

Product Introduction

Product Introduction 工材公共市場:独自の開発技術が可能にした世界初の光硬化性付与型瞬間接着剤 ThreeBond 1771E・1773E

世界初!独自開発の光アニオン重合技術が可能にした光硬化性付与型瞬間接着剤

速硬化性・汎用性に優れる瞬間接着剤は、家庭用・工業用と幅広い用途に展開されている接着剤です。
スリーボンドでは、一液無溶剤かつ常温速硬化型である瞬間接着剤の製造販売を1969年より開始し、様々な市場にてお客様のご要望に対応した製品開発に研鑽してきました。
しかし、従来までの瞬間接着剤は、被着材の外観を損ねる「白化現象」という弱点があり、使用用途が制限されるケースがありました。
今回は、この「白化現象」を解決する画期的手段として、瞬間接着性と光硬化型接着剤の作業性等の長所を併せ持つ、世界初となる最先端技術を用いた光硬化性付与型瞬間接着剤「ThreeBond1771E・1773E」を開発しました。

Information 関連する製品の情報はこちら

  • TB1771E SDS・技術資料
  • TB1773E SDS・技術資料
  • TB1700シリーズ 塗布装置
お問い合わせはこちらから
お問い合わせ

「製造ラインの省力化・コストダウンにつながる非常に有効な手段です。」

瞬間接着剤は無溶剤・常温一液速硬化の特長から、家庭用・工業用と幅広い用途に活躍しています。
近年の環境問題や、厳しい価格競争の中で、機能・品質を維持しながらコストダウンする必要性が生じており、改めて瞬間接着剤の使用が注目されています。

また、光硬化技術の進歩も著しく、簡便な作業性・多彩な使用方法・選択硬化性などから、特に電気・電子市場への使用が拡大しています。

弊社ではこれら両者の長所を併せ持つ光硬化性付与型瞬間接着剤を開発・上市しました。

解説者

山田 浩司

研究開発本部 開発部 工材開発課

従来の瞬間接着剤に光アニオン重合技術を採用し光硬化性機能を付与

図1 光照射による硬化と瞬間接着剤としての硬化

従来の光硬化性樹脂としては、ラジカルおよびカチオン重合系が代表的なものでした。
特にラジカル重合系は、弊社において長年の技術蓄積があり、種々設計により多品種の接着剤が開発されています。

今回はその技術を応用した開発検討の結果、接着剤の反応性が重合開始剤の組合せにて格段に活性化されることを発見し、アニオン種およびラジカル種発生剤を併用することにより、光硬化性が極めて良好で、且つ保存安定性に優れた光硬化性付与型瞬間接着剤を開発するに至りました。(図1)

「一般的な光(紫外線)硬化性樹脂に比べて低照度で硬化するメリットがあり、より硬化スピードも速いために高速ラインにおける生産性向上に寄与できます」(山田)

ページ先頭へ

光硬化機能付与により白化現象防止・充填接着が可能

左. 白化していない接着例 右. 白化した接着例

図2 白化現象の原理

白化現象とは、瞬間接着剤のはみ出し部分のモノマー蒸気が空気中の水分と反応し、ポリマー化した瞬間接着剤が白く粉状となって被着材周辺に付着し、曇りなどの外観不良を与える現象です。(図2)

その為、瞬間接着剤はレンズ周辺部などの光学部品、装飾品用途への使用は避けられる傾向がありました。

今回開発した光硬化性付与型瞬間接着剤は、はみ出してしまった未硬化部分を光照射によって硬化させ、白化現象の抑制が可能となる画期的な瞬間接着剤です。

「極めて反応性が高い瞬間接着剤において、特長となる速硬化性はそのままに、弱点である白化現象の抑制ならびに保存安定性を満たす商品を開発する為には、設計段階から多角的な検証が求められ、日々トライアンドエラーの繰り返しでした」(山田)

図3  ThreeBond1771E・1773E

光硬化性付与型瞬間接着剤グレードとして現在「ThreeBond1771E・1773E」(図3)を上市し、その高い機能性により多方面のユーザーから採用をいただいています。

「光硬化性樹脂では光を照射するまで仮固定する必要がありましたが、光硬化性付与型瞬間接着剤は被着材が瞬間接着剤の機能により瞬時に接着するために、固定治具が不要であるといった利点があります。工程の簡略化により製造ラインの省力化・コストダウンにつながる非常に有効な手段となります」(山田)

ThreeBond1700・7700シリーズ瞬間接着剤用の塗布装置

光硬化性付与型瞬間接着剤「ThreeBond1771E・1773E」は、瞬間接着剤としての特長を維持したままで、光硬化性を付与することにより、従来の瞬間接着剤の弱点であった白化現象が克服され、その使用用途が広がっています。

「現在は、白化現象を嫌う電気・電子市場等での使用目的が主な位置づけとなっていますが、今後はさらに耐久性や硬化性能を向上させ、医療分野など新たな市場への展開を図り、製品を通じて新しい技術的価値を生み出すことで日進月歩を続ける産業界に貢献していきたいと考えています」(山田)

ページ先頭へ