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Product Introduction

Product Introduction 輸送機器市場:「高耐久性」・「低弾性」を有する 新規常温速硬化型二液アクリル弾性接着剤 ThreeBond3955

省資源化や省エネルギー化など、市場ニーズに対応した常温硬化型二液アクリル弾性接着剤を開発。

スリーボンドは1955年に液状ガスケットを上市して以来、独自の技術とノウハウをもとに各種シール・接着剤を世界規模で事業展開しています。
近年、自動車産業や電気電子産業をはじめとした製造業において、地球温暖化やエネルギー問題など環境問題に配慮した製品開発が求められています。
例えば、輸送市場においては環境対応車であるHV車・EV車の開発が特に注目されています。環境対応車は、これまでの自動車と比較して、燃費が良いことやCO2排出量が少ないことなどの特徴があり、需要が増加しています。
これらの需要に対応するため自動車メーカーでは、車両性能の向上に加え、生産性向上に繋がる開発が必要となっています。
さらに、生産工程においては省資源化や省エネルギー化など、環境へ配慮した取り組みが求められています。
市場ニーズに対応するために、スリーボンドでは常温硬化型二液アクリル弾性接着剤「ThreeBond3955」を開発しました。

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  • TB3955 SDS・技術情報
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「高耐久性・低弾性を併せ持ち、幅広い用途への展開が期待されます。」

ThreeBond3955は、本剤と硬化剤を規定の比率で混合することにより常温での硬化が可能です。そのため、加熱炉や紫外線照射装置など硬化設備が不要となります。

さらに、ThreeBond3955は、主成分がアクリル系のため、速硬化性があり、生産性向上が可能です。加えて、アクリルゴムポリマーを用いることにより、「高耐久性」と「低弾性」を併せ持つ樹脂となり、幅広い用途への展開が期待されます。

解説者

桑原 裕典

研究開発本部 開発一部 輸送開発課

「高耐久性」・「低弾性」の両立

図1 ThreeBond3955耐久性試験

例えば、大きなトルクが必要とされるHV車・EV車に使用されるモーターの磁石の接着には、条件として高温環境かつ高振動に耐えうる接着剤が必要とされます。一般的にSGAと言われる二液硬化型のアクリル接着剤は、硬化速度は速いものの、耐久性と柔軟性の低さが従来からの課題でした。

これらの課題を克服したのが、ThreeBond3955です。

「ThreeBond3955は、アクリルゴムポリマーを主成分として用いることにより、耐油性や120℃を超える十分な耐熱性、折り曲げることが可能なほどの柔軟性を併せ持っています。(図1) 従来では使用することが出来なかったモーターの磁石の接着やエンジン周辺、バッテリーなどの環境領域においても使用が可能となり、幅広いニーズへ対応することが出来ます」(桑原)

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常温速硬化による「熱源の廃止」と「生産性の向上」

図2 ThreeBond3955硬化速度(せん断接着強さ)

一液硬化タイプは、加熱硬化やUV硬化を行う為の熱やUVなどのエネルギー源もしくは、湿気硬化を行う為の時間が必要です。一方、二液硬化タイプでは本剤と硬化剤を混合することにより常温で硬化し、性能を発揮します。

「ThreeBond3955は、速硬化性を有しており、常温硬化性と速硬化性の両立により、生産工程における熱源の廃止及び生産効率の向上に貢献することが可能となりました。(図2)加えて、硬化が開始するまでに約5分の可使時間を設定してある為、作業性も良好です」(桑原)

ThreeBond3955の硬化物は、折り曲げても割れない柔軟性を有しています。この柔軟性により、高振動環境下での使用や線膨張率が異なる異種材料への接着に対応することが出来ます。(図3)

「ThreeBond3955は、従来のアクリル樹脂にはなかった高耐久性、低弾性、常温速硬化性を兼ね備えた接着剤であり、幅広い要求、用途に応えることが出来ます。様々な工程に対応出来るように、困難であった可使時間の設定技術を確立し、常温速硬化性と適度な可使時間の両立を実現しました。しかし、まだ多くの要求を頂いており、今後それらに対応していくことが、課題であると思っています。日々発展する市場に対応可能な製品開発を続けていきます」(桑原)

  • 図3. ThreeBond3955硬化物柔軟性
  • ThreeBond3955専用塗布機

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