役職者座談会

  • 人事部部長
  • 営業企画部部長
    (執行役員)
  • 開発二部部長
  • 省力機器部部長

Q1

担当部署の役割、達成感を感じる瞬間を教えてください。

山口 山口
営業企画部には販売目標を立て、目標達成のための政策を策定し、実行に向けたキャンペーンを企画推進する役割があります。責任も重く大変な役割ですが、関わった営業員が目標を達成した時は一緒になって喜びます。最近は新たな施策として、メールマガジンの配信やオンライン展示会・セミナーを開始し、新規顧客の獲得につながっています。
井上 井上
開発部門の役割は新商品を生み出すことです。営業、省力機器、工場などと連携をとり、新商品をいかに数多く出してお客様の課題を解決し、その対価として売り上げアップにつなげられるかを日々検討しています。自分の開発品がお客様の製品に搭載され、それを町中で見かけた時は達成感を味わえますね。
木部 木部
省力機器の開発を担っています。接着剤メーカーで機器開発?と思われるかもしれませんが、スリーボンドは50年も前から接着剤と塗布装置をセットで提案しています。適正に塗布する機器がなければ、優れた接着剤も十分な機能を発揮できませんので非常に重要な役割です。お客様の要望に合った世界に一つしかない機器を自分の手で設計しカタチにする。それはやりがいでもあり、達成感を感じる瞬間でもあります。
井上 井上
以前省力機器部と組み、数億円規模の案件を結実させましたが、省力機器部との連携が活かされた良い事例だと思います。
澤
人事部において現在は人材開発・育成について担当しています。新入社員から役職者まで幅広く研修を行う中で、特に若い人たちが学んで身につけたことを活かし活躍している姿を見るとやりがいがありますし、育成の重責を感じています。また研修講師や経営トップの薫陶を間近で聴けることは大変勉強になりますし、それを次の育成に取り入れていくといった面白味もあります。

インサートインサート

インサートインサート

Q2

スリーボンドに入社した決め手を教えてください。

木部 木部
1990年のバブル期に入社しました。あの頃は大手の会社も、とにかく来てくれみたいな状態で。私はそれがとても嫌だったんです。その中でスリーボンドだけは切迫感や無理やり感が全くなく、自分の意思を尊重してくれました。きっとこの会社はアットホームで良い会社に違いないと思い入社を決めました。
井上 井上
東京高専4年生の時に実習でお世話になったのがきっかけです。私はバブル絶頂期の1991年入社で、就職には一番いい頃でした。希望する会社はどこでも入れるという話だったのですが、とにかく転勤が嫌で。そこで研究所が八王子(現在は相模原に移転)の1カ所しかないスリーボンドに入社を決めました。でも転勤がないというのは全くの思い込みで、後に海外にも転勤することになりましたが。(笑)
山口 山口
私は1993年入社でバブルがはじけた直後です。私も地元の企業で働きたいという思いがあり数社をピックアップしたのですが、その中で休暇、賞与などの待遇が一番良かったのがスリーボンドでした。初配属は愛知県の支店で地元勤務は叶いませんでしたが、そこでの経験は今の私の基盤になっています。
澤
私は就職がかなり厳しくなった1996年入社です。同期は15人くらいでした。
山口 山口
それはかなり少ないですね。私の頃は30人はいましたから。
井上 井上
私たちの頃は野球部(スリーボンドは社会人野球チームを運営)のメンバーをあわせたら50人近くいたんじゃないかな。
山口 山口
それを考えると狭き門、澤部長は一番優秀な世代ですね。
澤
私は皆さんと違い、地元が滋賀、大学が京都でした。関西から出てみたかったということもあり、東京を拠点とし、海外にも支社支店があるスリーボンドを選びました。休暇が多いということも魅力でした。

インサートインサート

インサートインサート

Q3

スリーボンドの存在意義をどのように考えますか?

木部 木部
スリーボンドは接着剤を作る会社です。しかし単に製品を作って社会に貢献するだけではなく、「人づくり」という面で社会に貢献していると思います。経営理念で「会社のためではなく、自分の成長のために働くこと。そうすればそれが廻り廻って人や社会の役に立つ。」というものがあるのですが、それがスリーボンドの存在意義を表していると思います。
井上 井上
開発部としてお客様の要望に製品で応えていくことに存在意義があると思います。なぜならお客様からの要望の大半は「永く保たせたい」「漏れないようにしたい」とか「量を減らしたい」「簡単につくりたい」など『無駄をなくす』ことだからです。これは創業エピソードの「一滴のこころ」からスリーボンドで連綿と続いているテーマです。
山口 山口
私たちは地域密着で営業活動をしていますが、その中で様々な企業から頼られること、スリーボンドに連絡すれば何でも解決してくれると思って頂けることが存在意義なのではないかと思っています。一般知名度はありませんが、プロ用の業界ではすごく有名で、頼りにして頂いています。そんな会社であることに誇りを持っています。
澤
スリーボンドは産業界を支える「縁の下の力持ち」だと思っています。「エネルギーのロスを防ぐ」という大目標は人類、社会の持続性を保つためになくてはならないものだと思います。「エースで四番」ではないですが、チームになくてはならない存在だと思っています。

インサートインサート

Q4

スリーボンドの魅力はなんですか?

木部 木部
お客様にしっかりと寄り添い、一気通貫して全てのことが解決できるところです。お客様の困りごとって同じように見えても実は全然違うんですよ。作って試して、納得してもらった上で買っていただく。それができることは魅力だと思います。
社内に目を向けると、規模がちょうど良い所だと思います。大企業でも小さな企業でもない。大企業で頭角を表わすのはとても大変でその他大勢になりかねませんし、小さな企業では全ての責任がのし掛かってくる。スリーボンドは一人一人の存在がとても大切で、期待もされますが、誰でも少し背伸びをして努力すれば、壁を乗り越え活躍できるというところが魅力なのではないでしょうか。
井上 井上
グローバル体制が整っていることが大きい。世界に多くの支社支店がある。お客様にもよりますが、海外でも国内と同じように調達できることから、付き合い易いと思って頂いているようです。もちろんお客様毎に個別対応ができることも魅力だと思います。
社内的な魅力はグループ会社が多いこと、すなわち社長が多いことです(笑)。スリーボンドには分社化によりその経営者の起業家精神を触発する伝統があり、経営に参画したい、社長になりたい人にはチャンスがあります 。

インサートインサート

澤
若い人には「将来、社長になるんだ」という気概を持って経営に関する知識やキャリアを積み上げていって欲しいですね。
山口 山口
一番の魅力は商品開発力です。お客様の要望を開発に投げればその通りのものを作ってくれる。そこが何よりの強みだと思います。少量多品種で1600種類もの製品が生まれてきていますが、それだけあれば私たち営業も商品提案をしやすい。開発が強いということは何よりの魅力です。
澤
理系・文系、営業・開発・生産・管理 と多様な個性が集まって調和し、化学反応を起こしながら良いものを作り続けていること。それが魅力です。

インサートインサート

Q5

入社以来、スリーボンドはどのように変わってきましたか?

木部 木部
働き方改革が当たり前になってきています。昔は休みを取るのにも上司にお伺いを立てなければならない雰囲気でしたが、今はパソコンで申請すればOK。なんの躊躇もなく休みを取れるというのは良い変化ではないでしょうか。残業にしてもかつては上司が帰るまで帰れない雰囲気がありましたが、今はそういうことは全くなく、みんな「お疲れ様でしたー」と言ってさっさと帰ってしまいます(笑)。
井上 井上
全体的に穏やかな雰囲気になったんじゃないかと思います。昔は様々なプロセスを自分一人でやらなければならなかったですが、今は役割が細分化され、それぞれに担当者がつきます。さらにそれを運用するルール、カバーする仕組みも明確なので何かあった時でも安心ですし、休暇も取りやすくなりました。私は2019年まで7年間海外に赴任していたのですが、帰ってきたらガラッと変わっていて、すごいなぁと思いました。
山口 山口
入社当時は携帯もパソコンもなかったので売掛管理表も会議資料も全て手書きでした。今はデジタルデバイスは一人一台以上あり、しかもリモートで仕事ができますよね。上司への報告もメールですし。
ただ会話が少なくなってきているなとは思います。昔は上司に報告に行っては怒られ、たまに褒められて人間関係を築いて来た部分がありました。だからこそスリーボンドは社内イベントを多くやって社員同士が顔を合わせる機会を意図的に作っているところはありますね。
澤
売り上げ規模に応じて会社規模が大きくなりました。例年40名程度が理系・文系問わず様々な学部学科から入社しています。昭和の経済成長期だった頃はトップダウン経営が主流でスリーボンドもそれに近い状況にあった気がします。気合い、根性といった声が大きい印象で。現在は多様な個性が集まり、新たな考えから最適解を選択するという雰囲気が生まれてきています。会社の文化・社風も少しずつ変わってきているのかなと思います。

Q6

スリーボンドで活躍している人の特徴は?

木部 木部
フットワークが軽い人ですね。スリーボンドには「現地現物」という言葉があって、何かあったら「現地に行って自分の目で現物を確認する」という意味ですが、フットワークが軽い人はこれを実行し、活躍につながっています。あとは仕事が早い、体力がある、話が面白い、プラス思考、仲間を大切にする、調和を重んじる、そしてリーダーシップがある人ですね。人と違う特技や経験を持っているということも良いと思います。
結局、自分の頭で考えられる人は強いと思います。仕事を進めていると必ず困難にぶつかります。そこでいかに機転を利かせて次のステップに進めるか、経験値を持って対処できるか。そんなことができる人は強いと思います。
井上 井上
ほとんど木部部長に言われてしまったのですが…(笑)。
勉強ができるできないというよりも色々な経験をされている人、ですかね。場面場面で前に進めることもあれば追い込まれることもあるので、そういう時にどれだけ仲間を増やして物事を動かすことができるのか?そういうところかと思います。あとは遊びにも長けている、何事も楽しめる人です。
山口 山口
気付けること、周りが見える人ですね。相手の気持ちに立って物事を考えられる人は活躍しているなって思いますね。あとできる人は仕事が早いです、やっぱり。言われる前にできている人にはいつも感心しています。
澤
すべて言われてしまいました(笑)。
よく言われることは明るく楽しく元気よく。そしてポジティブ。確かに活躍している人は明るいですし、それによって人を惹きつける、そんな魅力がありますよね。こういう人はきっと人のことが好きなんだろうなと思いますね。
山口 山口
尖った人がいてもいいですよね。例えば上司にもの申すとか。自分の考えを持ち、物事をはっきり言える人は活躍しているかなと思います。

インサートインサート

インサートインサート

Q7

自部署、スリーボンドの未来のあるべき姿は?

木部 木部
昨今、車のEV化によって、今の技術では対応しきれない事例が出てきました。EV技術が過渡期ということもあり、要求がある日突然ガラッと変わってしまうこともある。しかしそれはわが社にとってチャンスだと思います。なぜならスリーボンドは創業からの一貫した対面販売でお客様の要望をいち早くキャッチし、柔軟に対応できる会社だからです。このようなリレーションシップを絶やさなければ景気や外部環境に左右されることはあまりないと思います。
また、スリーボンドは社会情勢によらず開発への投資は続けてきました。投資を止めてしまうと、世の中に出せるものがなくなり成長が止まります。今はその投資が良い業績のサイクルを生み出しています。これはこれからもずっと続けていきたいですね。
井上 井上
会社の苦手なところはマーケティング能力だと思います。将来何がどうなるのか、推測がなかなかできていない。つまり先を読んだものづくりができていないということです。10年後20年後の未来が予測できれば準備ができる。そんなことを考えています。これはすごく難しいことですが。
またこれからは環境対応が必須と考えます。今まさにバイオマス原料を使用した製品の開発、バイオマス素材でロスの少ない容器の採用を進めています。
山口 山口
営業企画部はまさに将来を見据えて考えていかなければならない部署です。数年先しか読めていない現状ですが、車社会の変化やカーボンニュートラルなどさらに先の情報を仕入れ、開発にものづくりの情報を提供していかなければなりません。そして社会への貢献度を高め、人員を増強し、さらなるデジタル化やAI活用など、創業100年に向け様々な働きかけを行っていきます。
澤
人事としてはよりグローバルに活動する必要があると思っています。外国人の新入社員も入ってきていますし、昨今は早い段階から若手が海外に赴任しますので、海外との人材交流を進めながら育成をしていけたらと思います。今とは逆に海外スタッフが日本に来て教育をするということにもなっていくと思っています。
山口 山口
グループ会社の社長に女性が起用されるなど、最近は女性も活躍していますよね。ただ営業職の女性はまだまだ少ないのでもっと増やしたいと考えています。

Q8

最後にスリーボンドを志望する学生へアドバイスをお願いします。

木部 木部
人にはない強みを持ってください。私は面接も担当しますが、人と違うもの、個性を持っている人を重視します。例えば学生のうちに国内でも海外でも長い旅に出ることをお勧めしたいです。旅には新たな見聞、出会いがあります。今までにない経験をすることで価値観も広がります。柔軟な価値観を持って面接に臨んでいただきたいですね。
井上 井上
一つのことを究めてください。テーマは何でもいいのですが、一つのことを高いレベルまで持っていくために、「何をどうやった」という苦労・工夫・経験が面接はもちろん会社生活でも活きてきます。そういうところから人脈が広がることもありますしね。
山口 山口
とにかく人に会うこと、できれば色々な業種・業界の人と話をすることが大事です。営業は人と接することが多い職種です。勇気を持って話しかけることでコミュニケーション能力も高まり、人脈も拡がります。今はオンラインの会社説明会が主流ですので、多くの業種・業界を見て、接して下さい。その中で自分に合う会社を絞り込んでそこに向けて努力してみてください。
澤
今の学生さんは各々の分野をよく勉強されていると思うのですが、社会に出ることを想定し、もう一段視野を広げて、色々なことに興味を持ち、準備されたらどうかなと思います。またグローバルな時代ですし、語学も大切と思っています。

インサートインサート