車載電装部品に対応、低分子シロキサンを含まない非シリコーン系シール剤
世界的なカーボンニュートラルを背景に、環境規制対応車である電動車へのシフトが加速しています。電動車には多くの電装部品が搭載されているため、従来使用されてきたシリコーン系シール剤では、低分子シロキサンによる接点障害が懸念されています。また、従来のシール剤には欧州REACH規則の制限対象物質である有機スズ 化合物が硬化触媒として添加されていることから、環境に配慮した非シリコーン系シール剤の開発が求められています。
特徴
- 低分子シロキサン、有機スズ化合物を含まない。
- 硬化物が柔軟で400%の伸びを有する。
- 電装部品で要求される耐熱性、耐水性がある。
- 世界主要各国の法規制に対応している。
用途
- ECU、バッテリーのケースシール
- 低分子シロキサンフリー要求の部品
- 欧州REACH規則 対応のRTVの代替

開発のポイント
電動車電装部品向けに低分子シロキサンを含まない非シリコーン系シール剤の開発、商品化に取り組みました。特許技術を用いて特殊ポリエーテル系ポリマーと各種添加剤の組み合わせ により、非シリコーン系でありながら、これまで実現できなかった十分な耐久性を有するシール剤の開発に成功しております。また、非スズ系硬化触媒を用いることで、環境対応と実用的な硬化性を実現しています。また、 世界主要各国の法規制に対応しており、グローバルにご使用いただけます。
性状および一般特性


開発品の耐久性評価

1000時間の耐久試験を実施しました。ウレタンシール剤(青線)は、すぐに劣化して物性を保持できないのに対し、ThreeBond 1160(オレンジ線)は、同条件で1000時間後も伸び率を維持しています。
従来商品との比較
