紫外線硬化性樹脂について
紫外線硬化性樹脂とは?
「紫外線照射装置から照射される紫外線のエネルギーにより、短時間に重合硬化する」材料のことをいいます。特にシール、接着、コーティング用工業材料として幅広く利用されています。
紫外線硬化性樹脂の優れた特性
- 硬化速度が速く、作業時間を短縮
- 紫外線を照射しないと硬化しないので、塗布工程の制約が少ない
- 低温硬化が可能
- 作業効率のよい一液性無溶剤
- 多彩な硬化物を実現
こうした長所を備えることにより、さまざまな分野でコストダウンを実現します。

中、大型ワーク量産に適している

小型部分の接着、一部仮固定に利用

ラインへの組み込み

実験、大型ワークの一部分照射
スリーボンドでは、簡易型からラインに組み込むタイプまでさまざまな機種を提案させていただいています。
ランプ、ランプハウス選定の注意点
- ランプ発光波長は適切か?
短波長は表面硬化、長波長は深部硬化に有効 - 発光強度は十分か?
仕様による強度の減衰も考慮し、余裕を見て選定
紫外線照射システム中のランプ、ランプハウスの選定に関しては、特に上記2点に留意してください。
たとえば携帯電話の表示パネルに…
使用の際のご注意
- 目的に応じて最適な照射条件(照度・時間など)を設定する。
- 樹脂の評価を量産時と同じ硬化条件で行うことで、立ち上げ時のトラブルを最小限に抑える
- 設定した照射条件が保たれているか、定期的にご確認ください。
また、かぶれ等を防ぐために、局所排気の実施、手袋等保護具の使用を心がけてください。
紫外線硬化性樹脂は、一液性無溶剤のため溶剤による作業環境の汚染がなく、秒単位で硬化する接着剤です。量産性に優れ、製造工程の短縮に大きく貢献します。
スリーボンドでは、皆様の設計ニーズに最も適した製品づくりを心がけています。
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No.7
エポキシ樹脂について
No.8
液状ガスケットについて