2022/05/26
Q

ガスケットとは?液体であるメリットは?

A

自動車が走るためにかかせないアイテムです!

実は、液状ガスケットなしでは自動車は走れない!

皆様の生活において自動車はとても身近なものではないでしょうか?

自動車を構成する部品でもっとも多く使用されているのが金属部品です。
これらは、力を伝達する仕組みである歯車構造に用いられます。歯車がきちんと動くことによって、タイヤに力を伝えることができ、自動車は走ることができます。

歯車同士をスムーズに動かすためにオイルが使用されます。オイルは、オイルパンといった箱に入っていて、常に自動車の中を循環する仕組みになっています。

自動車のエンジンはいくつかの部品で作られています。部品を組み立てただけでは、部品同士に隙間が生じてオイルが漏れてしまいます。オイルが漏れてしまうと部品同士が錆びたり、傷つきやすくなったりしてしまうため、「オイルが漏れないようにすること」が必要です。
そこで使用されるのが液状ガスケットです。液状ガスケットが、この隙間を埋めてオイル漏れを防ぐことで、自動車が快適に走行します。

液体であるメリットは?

ガスケットには「固体」と「液体」の2種類があります。どちらも良い点、悪い点がありますが、液体の方がいいことが多いのではないでしょうか。
自動車は世界各国で作られており、小さい軽自動車から大きなトラックまでその種類は千差万別です。そのため、構成する部品もたくさんあり、漏れを防ぐ箇所も多くなってしまいます。液体ですと、どのような形にも塗ることができるので、使い勝手がよく、多くの自動車で使用されています。

中から出さない、外からも入れない

カーボンニュートラルを促進するために自動車産業において電動車の開発が活発化しています。
液状ガスケットは、元々エンジンオイルの漏れを防ぐために開発されました。しかし、電動車においては精密部品を保護し、安心して走行できるために使用されています。

電動車は電気の力で重たい車体を動かすため、大きなモーターや多くの電子部品が搭載されています。電化製品を思い返すと、電子部品の欠点は水であることを知っていますよね。
水は私達の生活にとって欠かせませんが、電子部品にとっては錆の原因や通電不良の原因となってしまいます。そのためガスケットの漏れを防ぐ機能により、電子部品を雨水などから保護しています。このことから、安心して電動車を走行させるために、ガスケットは欠かせないことが分かります。

こんなところにもガスケット

私達の身の回りの生活にガスケットはとても多く使われています。

例えば、朝起きて顔を洗ったり歯を磨いたりするときに水を使いますが、なぜ水漏れはしないのでしょうか?
また、お湯を沸かすときにコンロに火をつけますが、なぜガスが漏れていないのでしょうか?
それは、水やガスを供給する配管のつなぎ目に漏れを防ぐためのガスケットがあるからです。

さらに、スマートフォンでも電動車と同じ様に水の侵入から電子部品を保護するために、写真や動画を取るためのカメラレンズではホコリがつかないようにするために、身の回りを見渡せばあちらこちらでガスケットが使われています。
どんなところにガスケットが使われているか、探してみましょう!

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