接着した部品の熱を逃がす二液性室温型放熱エポキシ樹脂

世界的な温室効果ガスの排出量削減を背景に電動車の需要が急拡大しています。電動車の駆動用バッテリーには、主に大容量のリチウムイオン電池が使われています。しかし、大容量リチウムイオン電池は駆動時の発熱により、放電効率が低下したり、発火したりする危険性があります。そのため、そこに使用される接着剤には接着力だけでなく、接着した部品の熱を逃がす放熱性や発火時に燃えにくい難燃性が要求されます。また、電池の耐熱温度を超えることなく硬化できるような作業性の良い二液性の室温硬化タイプの接着剤が求められています。

特徴

  • 優れた放熱特性がある。
  • 難燃規格(垂直難燃性試験)UL94V-0相当品である。
  • 二液性室温硬化タイプのため加熱炉などの硬化設備が不要である。
  • 高接着力である。

用途

  • 車載用バッテリーの放熱、接着
  • 発火の恐れがある部品の接着、シール
  • 加熱できない部品の接着、シール

開発のポイント

放熱性を有する接着剤は、樹脂バインダーと放熱性フィラーで構成されています。各種材質に対して接着性がある樹脂バインダーを選択し、フィラーの最適化を行うことで、放熱性、難燃性を有し、従来製品より接着力が高い製品の開発に成功しました。また、室温で硬化できる二液タイプとすることで熱源が廃止でき、耐熱温度が低い部品への影響を最小限にすることができます。

性状および一般特性

接着性の比較

材質:Fe/Fe(SPCC-SD)

25℃硬化における硬化時間と接着強さの関係

材質:Fe/Fe(SPCC-SD)

本剤と硬化剤を混合し、部品を貼り合わせます。貼り合わせ後、約6時間で仮固定可能となり、10時間を超えると実用強度に達します。

最新技術・材料情報一覧へ戻る