高反応性で硬化収縮を低減した医療機器向け紫外線硬化性樹脂

医療機器市場は世界の産業の中でも、トップクラスの市場規模を誇る市場である上、今後も安定した成長が見込める産業です。その中で、カテーテルや注射器、内視鏡といった治療機器に接着剤が使用されることが多く、タクト短縮に繋がることから紫外線硬化性樹脂の需要も高まっています。スリーボンドではこれまでに医療向け紫外線硬化性樹脂としてThreeBond 3094シリーズを開発しており、注射針や輸液チューブの接着など様々な用途で使用されています。

特徴

  • 高い反応性がある。
  • UV-LED(365nm)での硬化が可能。
  • ガラス、金属、プラスチックなどへの密着性に優れる。

用途

  • 注射針と針基といった医療機器の接着

開発のポイント

開発商品ThreeBond 3094Jは新規モノマーの選定により、従来商品ThreeBond 3094Dから硬化収縮率を下げ、反応性を向上させた商品です。併せて、従来と変わらずUV-LED(365nm)での硬化が可能であり、各種部材へ良好な接着力を示します。

性状および一般特性

反応性

UV-LED(365nm) 4000mW/cm²

ThreeBond 3094JはThreeBond 3094Dと同等性能を有すると共に、硬化収縮率が低減してることが確認出来ました。また、FT-IRによる反応率測定の結果、 ThreeBond 3094Jは反応率の上昇率が高く、短時間で反応が完結することが確認されました。

関連製品

最新技術・材料情報一覧へ戻る