No.6

プレコートボルトについて

特長

ねじ自体が優れたロック効果・シール効果を発揮

  • ボルト、ビス等のねじ部に反応性樹脂、合成樹脂等を事前に塗布加工していることで、固着やシール性、潤滑性等の機能を付与できる
  • ボルト、ビス等を組み付けるだけで機能を発揮できる
  • 製造ラインで接着剤の使用を省略できる
  • 用途に合わせたプレコートボルトが選択できる

使用方法

プレコートボルトの使用方法

プレコートボルトは、事前にボルトやビス等に樹脂が加工されているため、組み付けるだけでそれぞれの機能を発揮します。

プレコートボルトの種類

ThreeBondには、以下の3種類のプレコートボルトがあります。

メック加工

接着剤が入っているマイクロカプセルの配合物をねじ部に特殊加工し、ねじ自体にシールとロック機能を持たせる加工技術です。

ねじ締め付けにより反応開始

  • メック加工されたねじは締め付けるまでは、乾燥した樹脂皮膜を形成していますが、ねじ込む際にマイクロカプセルが破壊して内包されている固着剤成分がにじみ出し、硬化反応が始まります。
  • ねじとロック剤とシール剤が一体化し、そのまま組み付けるだけで優れた効果を発揮します。

スリーロック加工

  • ねじ部にナイロン樹脂を融着加工して、ねじ自体にゆるみ止め効果などを持たせる非反応系のロックに特化した加工技術です。
  • ナイロン樹脂の特性をねじの締結機能向上に応用したもので、優れた効果を発揮します。

シーロック加工

  • ねじ部にアクリル樹脂やフッ素樹脂を融着加工して、ねじ自体に潤滑性やシール性を持たせる非反応系のシールに特化した加工技術です。
  • べたつかないので、手や衣類、作業場などが汚れません。

用途

メック加工の使用例

  • 電動工具の各種ねじの固定
  • エンジンプラグからのオイルもれ防止
  • 電装品の各種ねじの固定
  • 一般家電・電化製品の各種緩み止め

スリーロック加工の使用例

  • 携帯電話、ノートパソコンに使用される小ビス脱落防止
  • カーナビ、カーオーディオに使用される小ビスのゆるみ防止
  • その他、眼鏡の小ビス、各種ボルト

シーロック加工の使用例

  • 配管の継ぎ手からのもれ防止(配管ねじへの加工)

FAQ

Q

一度組み付けても繰り返し使えますか。

A

非反応系のスリーロック加工品は繰り返しの使用が可能です。

Q

保護具は必要ですか。

A

反応系のメック加工品を使用する場合は手袋等の保護具をご使用ください。
メック加工品はボルトの組み付けによってマイクロカプセルの中から接着剤がしみ出るため、肌や粘膜に触れるとかぶれなどが生じる可能性があります。
非反応系のシーロック加工品、スリーロック加工品は特別な保護具は必要ありません。

Q

ねじ以外への加工はできますか。

A

ThreeBondではねじ以外にナットへの加工も実施しています。
その他のワークや部品への加工についてはお問い合わせください。

使用上の注意

  1. 医療用や食品用など特殊用途への使用
    弊社の製品は、一般工業用途向けに開発されたものです。医療用機器や食品関連機器類への使用に対する安全性は確認しておりません。ご使用になる場合は、用途に適した事前の試験を実施し、安全性をご確認のうえご使用ください。
    なお、医療用インプラント製品には絶対に使用しないでください。
  2. 誤った使用方法
    以下の場合には、固着力やシール性が十分に発揮されません。
    • ネジ部に異物(水分、油分、溶剤、ゴミなど)が付着している。
    • 締付が不良(締め付け過ぎ、締め付け不足)である。
    • クリアランスが大きすぎる。
    • 締め付け後の硬化時間が不十分である。
    • 締め付け時およびその後の気温が低すぎる。
    • 一度使用したプレコートボルト(メック加工品、シーロック加工品)を再使用した。
  3. 相手の材質
    プラスチックによっては、接着剤に触れることで変質するものもありますので、事前に影響(割れ、熔解、膨潤、白化その他)の有無を確認してください。
  4. 「カス」の付着と除去
    1. 衣服についたプレコート剤を取り除きたい場合
      締め込み時のカスであれば、簡単にウエスではらったりエアーでの除去が可能です。ただし、カスを手でこすったりしてしまうとプレコート剤が繊維の間に入り込んでしまい、除去が困難になります。
    2. ワークについたプレコート剤を取り除きたい場合
      カスはエアーで吹き飛ばしてください。カスにはマイクロカプセルの潰れにより、接着剤を含んで湿ったものもあります。これは時間がたつと硬化して「吹き飛ばし」では除去できなくなります。この場合は溶剤(シンナー)での拭き取りが有効です。拭き取ってもカスが強固に残っている場合は硬化してしまっているので、物理的に剥ぎ取る必要があります。

プレコートボルトの取扱いの注意事項をまとめた冊子、
「プレコートボルトの取扱いついて」はこちら

まとめ

プレコートボルト加工は、ねじ自体が優れた効果を発揮する加工技術。大幅なコストダウンを実現するとともに、環境にも充分に配慮した、ますます需要の高まっている技術です。

スリーボンドでは、皆様の設計ニーズに最も適した製品づくりを心がけています。

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