液状ガスケットについて
液状ガスケットとは?
一般に常温で流動性のある物質で、接合面に塗布すると、一定時間の後に乾燥または均一化し、弾性皮膜あるいは粘着性の薄層を形成。接合部の油密・水密・気密を完全にし、もれを防止するとともに耐圧機能を持つものです。
材料面から見た液状ガスケットの特長と期待効果
- 単体でシール効果を発揮、塗布量も少量でOK→ガスケット材料費の削減
- 比較的低い締め付け面圧でも効果→部品、材料費の削減
- フランジ面とのなじみが良好→加工工数、加工費の削減
- 増し締めが不要→作業の簡略化
- 固形ガスケットに比べ、材質の選定や厚みの計算など事前の検討項目を減らせる→設計時間の短縮
- どんな形状、寸法のフランジにも使用可能→在庫管理の合理化
塗布機械を導入した場合のメリット
- 自動化が可能→生産能力の向上
- 塗布量が一定化→無駄の排除
- 塗りすぎ、塗り不足などのバラツキがなくなる→品質の安定
- 作業人員の削減が可能→人件費の削減
液状ガスケットのさまざまなタイプ
液状ガスケットの特性をよく理解し適切な利用を
- 塗布するフランジの表面状態(油・水分やゴミ付着の有無等)によって耐圧性が変化
- 無溶剤タイプ反応型では、液体から固体に変わるまでに時間がかかり、時間の管理が必要
- 接着性タイプの取り外し性はあまり良くない
- 非常に大きなクリアランスを持つフランジにはあまり適さない
- シールする媒体(油・水等)に適したタイプの液状ガスケットを使用する必要がある
スリーボンド創業の原点となった製品で、各種フランジ面をシールする液体材料です。
硬化後はゴム弾性体を形成、優れた耐振動性、耐衝撃性、耐熱性を発揮します。
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No.7
エポキシ樹脂について
No.8
液状ガスケットについて